2016年8月31日水曜日

自転車旅行者の防犯対策の為の情報収集

海外を自転車で旅行するために事前に情報収集をしておくとある程度犯罪を防ぐことができます。


情報源としては「外務省海外安全ホームページ」「米国国務省領事局の海外旅行情報」と、前に紹介した「地球の歩き方」「ロンリープラネット」の治安情報、そしてインターネット上にある犯罪統計や自転車旅行者、バックパッカーのブログ、現地滞在の日本語話者が書いた個人ブログ等があり、これらが参考になります。


その中で一番重要な情報として、犯罪がいつ、どこで、どのように実際に起こったかが記されてる犯罪の発生状況を読み込んでおくと一番役に立ちます。犯罪の発生している場所や時間帯を避け、避けれない場合はその犯罪形態に備えておけばある程度の犯罪を防ぐことができます。そして、これに加え、現地で得た情報や統計情報、現地での肌身で感じる感覚を加え犯罪に巻き込まれないようにします。


一般に治安を表す犯罪率と呼ばれているのは単位人口(10万人)当たりの犯罪件数ですが、自転車旅行者の場合は人がいない土地を走る事も多いため、単位面積当たりの犯罪率のほうが実感に近くなる場合も多くあります。


カナダやオーストラリアのように犯罪率が日本より高くても、犯罪の最大要素である人が居なければ危険を感じず、同じくアルゼンチンといった単位人口当たりの犯罪率が高く、治安が悪いといわれてる国でも面積が広大な場合、多くの自転車旅行者は大都市以外では平穏に感じることが多いです。


このような単純な国単位の人口当たりや、面積当たりの犯罪率でも参考にはなりますが具体的な予防には不十分で、漠然とした犯罪率で判断し楽観視したり恐れたりするのではなく、実際に犯罪が、いつ、どこで、どのように行われているかという犯罪発生状況の下調べに注力することが防犯上役に立ちます。


もう一つの例としてメキシコだと殺人件数が非常に多く戦争と呼ばれている程で、OXXOで新聞を見れば頻繁に凄惨な現場写真が掲載されています。しかし、実際に走行してみてもあまり戦争と呼ばれているようではないと多くの自転車旅行者が感じてます。これは麻薬関係者とそれを取り締まる関係者が被害者で主に夜間に営業してる酒場や関係者の周辺で起きる事が多いためだと言われています。


このように一般者を狙った犯罪か、特定のグループや政治目的か等、犯罪事由や発生状況を各種情報から読み込み判断することにより、その起こっている時間帯、特定の場所を可能なだけ避けることで、犯罪を未然に防ぐことができる割合が大きくなります。
旅行者に関係がない政治的対立で治安が悪い場所では、
一般犯罪が頻発している場所より危険を感じない場合がある
(撮影地 コロンビア 軍の検問所そば)
防犯上のもう一つの視点として現地での雰囲気から治安状況を判断する方法があり、中米の一部の国のように商店には鉄格子があり、銀行前では警備員が銃を構え、路上にゴミが散乱し、交通も喧騒状態で、落書きや破壊行為があるような順法精神に乏しさを感じさせる場所だと治安がよくないとすぐに判断できます。


この治安状況を肌身で判断する方法ですが、ある程度迄は上記のように可能ですが、危険度が必ずしも周りの雰囲気と合わせ漸増、漸減する訳ではない点を留意する必要があります。


例えばケニアのナイロビではそれなりに整ったオフィス街や公園で白昼に強盗(最近はないようですが)が起こり、同じく南アフリカのケープタウンや南米の大都市等、貧富の差が大きく、整った町並みのそばにスラム街があるような場所だと町並みと治安が必ずしも常に一致する訳ではないようです。そのため、肌身の判断に頼るだけでなく、どのような犯罪が過去に起こったのか、犯罪事例、犯罪発生状況の読み込みがこのような場合でも防犯上役に立ちます。


以上のように、それぞれの国や地域で、どのような犯罪が、どこで、いつ起き、自転車旅行者が巻き込まれているか、或いは巻き込まれる案件か、事前の情報収集とそれに対応する行動が犯罪に遭わないためには非常に有効になってきます。


余談ですがアメリカと日本の単位面積当たりの殺人発生率に極端な違いはなく、アメリカ人と比べ日本人の殺人率は非常に低いものの、日本という土地当たりの殺人率はアメリカと比べ極端に低くないことになり、よく言われる「日本は安全な国」という表現も見方を変えれば変わってくるようです。居住可能面積で計算するとまた興味深い数値になるかもしれません。