副題

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2017年1月16日月曜日

タイヤ破損の対応と現地購入の注意点、それと予備タイヤについて

前々回にタイヤの現地購入について述べましたが、それに関連し自転車旅行時のタイヤ破損の対処方法と現地購入の注意点、それと予備タイヤにつて少し記しときます。

◎タイヤ破損の対処
破損は・走行面とサイドの裂けと・ビード箇所の裂けが代表的で、どちらも裂けた箇所の修理とチューブの膨れを防ぐのが対処方法になります。

・走行面とサイドの裂け
走行面とサイドの裂けでは裂け目を塞ぎますが、代表的な修理用品にPARK TOOL のタイヤブート(税抜590円)があります。これを事前に準備しておけば安心かもしれません。ない場合でもガムテープや厚紙、チューブの切れ端等、身近にある裂けの広がりを防ぎ覆って塞げる物はなんでも利用し塞ぐようにします。

それと、裂けたタイヤだけでなくチューブへの対処も重要です。チューブがその箇所で膨れないよう、通常のパンク修理と同じようにチューブ側を特定しパッチを貼ります。裂け目が大きい場合、大きめのパッチや複数のパッチを貼り、膨れを防ぎ裂け目から出ないようにします。
タイヤの裂けた所を塞ぐだけでなく、チューブの膨れを抑えるようにする。
写真はユーラシア大陸横断時にイランで補給を受けたシュワルベマラソンのXR(旧モデル)、
走行距離約16,000kmの状態、チェコで撮影。

・ビード箇所の裂け
ビード箇所の裂けの原因は、鋭利な物で傷つけてしまうのと、タイヤレバーで同じ箇所を繰り返し無理な力をかけたとか、空気圧が高すぎるためと言われてます。

しかし、同じようにレバーを使った箇所で同じような空気圧でも、ビードの裂けが必ずしも起きる訳ではないので、ビードの強度に多少のばらつきがあるようです。いずれにしろタイヤ交換時は一定の丁寧さで行い、空気圧は適切な圧にするのことが、裂ける可能性を低くする方法のようです。

裂けた場合は一般に縫って修復します。修復すればしばらくは走行可能で、縫い糸にはデンタルフロスや釣り糸を使うと丈夫に補修できます。それと、このような補修全般に言えることですが、早めに補修しておけば破損箇所の広がりが抑えられるので、早めに対処するようにします。
ビード箇所の裂け。
これに限らず、補修は早めにすればするだけ拡大を防げる。
※話は変わりますが、通常のパンク修理でパッチに接着剤付きのがありますが、店主が10年程前、実際に使用した際に各々大体3,000kmの走行で、使用した全てのパッチに空気漏れが現れました。近年の物はどうか不明ですが、通常のゴムのりを使用したほうが間違いはなさそうです。

◎現地購入の注意点
タイヤが破損した際、上記の修復方法である程度は走行可能にし、その間に郵送を手配するか、そのまま走りきるか、現地で購入するかを検討します。

現地購入で途上国等、品揃えの悪い国の場合、品質にばらつきがあることを考慮にいれなければいけません。現地流通品(中国製、メキシコ製、ブラジル製等)はビードの品質が特にばらつきがあるみたいで、はめるのに異常に苦労する話や、ビードが緩くなるのか3日目で走行中に外れ使用できなくなった話があります。

対策としては町を離れる前に試走したり、今まで使用していたタイヤ、大分使い古し補修箇所があるタイヤであっても取っておくようにし、捨てるのはしばらく走った後、現地購入品を見定めてから捨てるようにします。その点、名の知られてるメーカーの中古品であれば、使用可能が実証済みなので、一つの購入候補と考えていいと思います。

◎予備タイヤについて
タイヤの予備を持って行く必要があるかどうかですが、基本的に26インチであれば持って行く必要はないと思います。

定評あるシュワルベのマラソンプラスだと1万km以上は通常走破可能なので、ルートにもよりますが、区切りの良い都市で新しいタイヤを購入したり手配するようにすれば、予備タイヤ無しでなんとかなると思います。

念のために持って行きたい方やルートが僻地のみで事前に予備を持参したい方には、折り畳み可能なタイヤをおすすめします。タイヤを荷台にくくりつけて走るのは、タイヤの形状から持ち運びしにくいのが実際で、取り扱いにも手間がかかります。

折り畳み可能なタイヤはメーカーカタログ等に「フォールディング」と記載されてますので、それらから選択すればいいと思います。
折り畳めないタイヤは持ち運びにくく、取扱いに手間がかかる。
写真はアラスカハイウェイ南下時に念のため購入したスパイクタイヤ。
スパイクタイヤは結局使う必要性を感じず、ホワイトホースで人に譲る。