リアのキックスタンドを取り付けてますが、フルパッキングの自転車を無造作に停められるほど強度がないため、気を使って自転車を停める方法を採用しています。
停めるときは荷の重みの殆どをタイヤにかかるようにし、スタンドは軽く支える程度、軽く荷重がかかる程度の位置に気を使って自転車を停めるようにします。スタンドは一般市販品を使用しますが、強度があればその分気づかいを減らすことができます。
荷が重いためにスタンドが壊れてしまう、といった話を聞きますが、恐らくフルパッキングの重みを無造作に支えることができるスタンドはかなりごつい作りになり、恐らくスタンドだけでなくフレームの作り自体も変更しなければ、長期間 無造作に停めることができるスタンドは難しいと思います。
スタンドは飛行機の脚(車輪)と同じで走行中は無用になります。そのため、走行中は無用になるスタンドにそのようなごついスタンドを求めるより一般の軽めのスタンドを使い、無造作に自転車を停めずに、気を使う停車のほうが、不便さは残りますが現実的な方法ではないかと考えております。
荷重の殆どはタイヤにかかるようにし、スタンドはそれを少し支えるだけの立て方をする。 地面の凹凸や沈み込み、風の向きや強さを慎重に見極める必要がある。 (撮影地 ベルギー、ワーテルロー古戦場の「ライオンの丘」遠望) |
平坦な場所で自転車をそのまま置くと、適切な傾きになるようにスタンドは取り付けます。地面が斜めであったり、凸凹してる場合は、自転車の傾きを確認しながら停め、自転車の傾きが大きい場合や、立ちすぎて倒れそうな場合は、前輪を動かして回転させたり、後輪を横に引きずって動かし、タイヤとスタンドの位置関係を見極めて適切な傾きになるようにします。
注意点は地面が柔らかくスタンドがめり込んでしまう場所や、風が強い時などは注意が必要で、一度スタンドが股割きのように倒れてしまうとスタンドにガタができてしまい、ガタのためにその後は適切な傾きを保ちにくくなります。
次にセンターキックスタンドとリアキックスタンドの比較ですが、リアキックスタンドのほうが多少は使い勝手はよさそうです。
リアのキックスタンドは荷重がかかってる後輪のそばにあるので、停めるときに後輪とリアキックスタンドから自転車の傾きを早く見極めることができます。一方センターキックスタンドだと、少し離れているため、位置決めにすこし手間がかかります。
それと、大抵は荷物が後輪の真上にありセンタースタンドの真上ではありません。この状態で左へ自転車を傾けて加重がセンタースタンドにかかると、左後方へ横転の可能性がリアキックスタンドと比べ高くなります。
キックスタンド以外には、下の写真のように棒で支える方法もあり、棒は犬追っ払い棒と兼用する場合が多いようです。棒はキックスタンドと比べ太く丈夫なので、沈み込む場所ではキックスタンドより使えると思います。
課題としては停車時の自転車の支え方と、犬襲来時のすばやい取り外しと襲来回避後の取り付けに対応できるようになれば使えると思います。
ジョージアで出会ったウクライナ人のスタンド。 シートチューブとシートステーの間にパイプが溶接してありパイプを差し込んで固定できる。 溶接することでパイプが固定され、前輪が流れてしまうの防げる。 キックスタンドよりも耐荷重がありそうだが、キックスタンドより一手間かかり改善の余地がありそうです。 |
*****************************************************
サーリー ロングホールトラッカーやディスクトラッカーの場合、キックスタンドプレートがスモールパーツとして販売され、フレームを傷めずにセンタースタンドを取り付けることが可能です。
これは特に、リアのキックスタンドが取り付けられないディスクトラッカーに役に立ちます。
サーリー キックスタンドプレート 定価1,300円 |
ロングホールトラッカーに取り付けられたキックスタンドプレートとスタンド。 この時のキックスタンドプレートはサービスで黒く塗ってます。 (写真は北陸地方のお客様で郵送のため梱包してます) |
キックスタンドプレートとスタンドはぐらつき易いので、完成車として購入したお客様へはタップをサクッと立て、エポキシ樹脂で固定してます。他店にはないサービスかも!! |