その際に今回のオーストラリア遠征のお話を聞かせて頂き、以下はその中で参考になりそうな話を抜粋して記しました。オーストラリア遠征の詳細についてはからあげ隊長のブログ『からあげ隊長の冒険』に詳しく書いてあるので詳細を知りたい方はそちらを参照下さい。
今回のオーストラリア遠征の走行距離は約13,000km、期間は約半年間に及びました。ただ、残念ながら約半分を過ぎたあたりで自転車旅に意味を見出すことができなくなり、そこから自転車の旅としては終了し自転車に乗って帰宅の途につかれました。途中で自転車の旅としては終わりとしながらもケアンズまで自転車で移動したのは、「途中で投げ出すのは私の中ではゆるせなかった。バスのほうがお金がかかる。簡単に投げ出したくない」とのことです。
今回途中で自転車旅を断念した理由としていくつかあるようですが、主にオーストラリアの交通事情や向かい風、無補給区間の長さ等があるそうです。それらも含め、今回のオーストラリア遠征から得られた点を以下に箇条書きでまとめてみました。
・交通事情のなかでも、精神的にこたえたのがロードトレインの通過だそうです。ロードトレインとは大型トラックに複数のトレーラーを牽引させる輸送方法で、日本ではほとんど見ることがない輸送形態です(Wiki ロードトレイン)。隊長曰く、「ロードトレインが異常。ロードトレインはいくら慣れても怖いものは怖い、手を伸ばせば届いて、どう考えてもあの長いトラックが時速100kmくらいのスピードで走ってくるのは異常事態だと思うんですよね。ちょっとでもかすったら命がない状況」 とおっしゃってました。そのために絶えず後方を気にしなければならず、精神的に大分疲弊したそうです。
・それと肉体的に疲弊した原因の一つに向かい風があり大分疲弊したそうです。風への対策として後半では風が比較的弱まる夜間走行を行ったそうで、多少なりともご自身でのやりくりを見出したそうです。
・これらに加えてオーストラリア特有の無補給区間の長さがあり、無補給区間では水をそれなりの量(最大22リットル)を積まれたそうです。それなりの量を積まれたそうですが、全て使用したわけではないので、この量も慣れてくれば改善の余地がまだありそうとのことです。
・以前にパシフィックトレイルを歩かれてますが、トレイル走破と自転車旅は似ている部分もありますが、自転車旅のほうが難しかったみたいです。隊長曰く「精神的に疲れた。歩いてたほうが楽。後方に気を使うのがストレス」だったそうです。特にテント泊地の選定ではトレイル上で見つけるより自転車旅行中のほうが難しく、人工物が少ないトレイル走破のほうが簡単とのことです。
・大変な旅になりましたが、成果としては日本での自転車での移動が行く前と比べてかなり楽に思えるようになったとのことで「今回で自信がついて日本なら問題なく走れるので楽」とのことです。それと日本の良さが再確認でき「日本が良く見えた。捨てたもんじゃない。神経質すぎるのを取り除いたら住みやすい」とのことです。
以上がからあげ隊長から頂いたオーストラリア遠征のお話の抜粋ですが、ロードトレインの疲弊については日本に殆どない輸送形態なので、どのように感じるかを事前に分かるのは難しいことだと思います。このような実際に海外を走ってみなければ分からないこともあり、それが旅行に大きな影響を与えることもあると他の方にも参考になるのではないでしょうか。
とはいえ困難と感じながらもオーストラリア大陸の4分の3週を走破できたのは、基礎的な持久力とアウトドア能力が備わっていたためだと思います。運動全般は苦手ながらも30歳頃からランニングを趣味として基礎的な持久力があったことと、パシフィックトレイルや日々の小屋暮らし等で基礎的なアウトドア能力が身についていたために、これだけの距離が走破できたと思います。そして、これだけの距離を走破できたことは一定の成果と考えてもいいのではないでしょうか。また、日本の良さが再確認できたのは大きな知見を得られたので成果だと思います。
残念ながら今回のオーストラリア遠征で海外の自転車旅はもうこりごりとのことですが、いつものようにコロッと気変わりした場合には海外へも再度チャレンジして頂ければと思います。
そのオーストラリアはあと数ヶ月経てば暑い夏が終わり、自転車旅行に最適な時期が訪れます。上記の隊長の記事も参考にして頂きながら、オーストラリアへの自転車旅行や海外遠征の参考にして頂ければと思います。
隊長から当店へお土産を頂きました!!有難う御座います!!オーストラリア地図と、珍しい南半球から見た世界地図です。店内に飾らせて頂きました!! |
せっかくなので隊長のサインを頂きました。 |
サインしている途中で…..「ひょっとしたら、メジャーデビューしたら、これがすごい価値が出て、ひっひっ、、だゃーハッハッハッー、、、」 |
うれしそうでなによりです。この度は当店にご来店頂き貴重なお話をして頂き、大変に有難う御座いました!!これからの活躍も期待しております!!