副題

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2016年10月7日金曜日

長期自転車旅行の旅の要素技術 - 生活体力と体調不良

長期自転車旅行に必要な旅の要素技術で生活体力とそれに関わる体調不良の解説です。


・生活体力
基礎的・体質的な体の強さで、自転車旅行を完遂する上で非常に重要になる体の強さです。環境が変化しても病気にかかりにくい、体調を崩しにくい、持病、故障経験(古傷)がない体で、基本となるため運動体力より重要度は上位になります。


一般的に運動体力が高い人は生活体力も高い傾向にありますが、一部にそうでない人もいるようなので注意が必要です。一方、運動体力が弱く、体育会系的アピールがない人でも、生活体力が強い人はなんだかんだ言いながらも走破してしまう人もいます。


重要な点として自分の特性を把握し、現実的に対処していくことが肝要になりますが、日本のように一定の生活環境が整った国の人が、異国の地で長期の自転車旅行を行うとどうなるか、事前に全て把握できないことを理解しておく必要があります。砂漠性気候の走行、富士山より高い地での走行、不衛生な食事しかない場所等、このような場所での体調変化は事前に把握できない分、現地では周辺の状況と自分の状態を、適宜、冷徹に判断することが重要になります。こんな筈はないと無理をすると事態を悪化させることになります。
高い標高は暑さと同じで、人によってはそこに居るだけで体力を消耗する。
特に慣れてない年配者は大分苦労するようです。
(撮影地 ペルー 富士山より高い場所を走行するナスカ~クスコへの道。)
生活体力は元々の体質・持病・故障経験(古傷)で根本的に大きく改善できない事柄ですが、暑さや寒さ標高等、馴れることができる部分もあります。それらを考慮に入れながら、自分の生活体力の特性に合わせた情報収集、ルートの選択と対策を行えばかなりの国は走破可能です。




・体調不良について
生活体力が弱いと体調不良を起こしがちですが、体調不良の原因として暑さや寒さ、湿度、標高、衛生状態といった環境状況に加え、飲食物や肉体的、精神的な疲労、これに睡眠不足が加わり、複合的に重なり体調不良の原因になります。ここでの複合的の意味合いとしては原因が不明瞭という意味もあり、はっきりしない体調不良の原因をあれやこれやと恨めしく思い浮かべるのは長旅だと度々あることです。


不衛生な飲食物による食当り、水当りが一般的に多くの体調不良(下痢、腹痛、嘔吐)の原因となり生活体力の差が出やすいところです。その他に長期の炭酸飲料のがぶ飲み、香辛料や油っぽい料理による胃の疲弊、長期の栄養価の低い食事による免疫力の低下等が体調不良の原因になります。恐らく、腹が丈夫だと旅中のかなりの体調不良は防げる気がします。
衛生状態に気を付けたいが、判別するのが難しい場合や、選択肢がない場合もある。
(撮影地 ベトナム)
肉体的疲労に関しては、疲労と寒さで免疫力が低下し、体調不良になるのが自転車旅行ではよくあります。具体的には峠越えや向い風で疲弊し、下り坂や雨で体が冷え体調不良(発熱)になるケースや、長期的な疲労状態で寒冷な土地を走り、免疫力の低下で体調不良(咳)になるのもよくあり、寒冷な地を走り続ける限り治らない場合があります。
それと、長期間連日の走行では靭帯が緩み、脚に弾力がなくなり、膝や腰を痛めることもあるので、元々故障がある人はもちろん、健康な人も注意が必要です。
峠や山道では疲労と体の冷えで体調を崩しやすくなるので注意が必要。
(撮影地 オーストリア)
精神的な面では治安状況や不衛生な環境、不誠実・排他的な人々、劣悪な交通環境が原因になり、特に行先の治安状況が悪い場合には精神的に強い負荷がかかります。精神面での疲労は因果が明瞭でない場合もあり、当人の希望的観測もあるため、気付かない、気付こうとしない、気付いても気付かぬことにする面もあるため難しい判断になります。長期間の精神攻撃を受けると、旅の意味合いにも疑問が生じ、精神的に疲弊し体調不良の原因になるので注意が必要です。


体調不良は大抵、試行錯誤で対処しているうちに、原因がはっきりしないまま治るのも多いです。中には原因が不明確で病院へ行っても解決せず、精神的な疲労を感じ、長めの休養、厳選した食事等の対策を、色々と、さんざん行ったにも関わらず、結局体調不良が治らない場合も中にはあります。


このような場合、広く体調不良の原因を捉えると、その地で自転車旅行をすること自体、体調不良の原因と言わざるを得なくなります。そうなると、解決策としては、他の地で自転車旅行をするか、その地で自転車旅行を止めるかがあり、実際の対応策としては一旦自転車を置き、訪れたかった観光地等をバックパッカーで巡り、他の優しい土地へ転進し自転車旅行を再開するのが良策だと思います。


これは自転車旅行と当初の目的から離れる行為ですが、自力で身動きが取れなくなる前の現実的な対応策で、このような対応策を考えておく事により、出発時や旅中でも安心した行動が可能になります。飛行機代に糸目を付けなければ一時帰国し、その後に転進するのも一つの方法だと思います。