2016年10月10日月曜日

長期自転車旅行の旅の要素技術 - 運動体力

自転車旅行に必要な旅の要素技術の運動体力の解説です。


自転車旅行の運動体力だとそのまま自転車を走らせる能力になり、この能力が高いと一日の走行距離が延び、早く目的地に着き余裕のある旅程が組めます。一方、体力がない場合でも競技スポーツではなく、旅なので、自分の体力に合わせ、いたずらに人と比べずに自分に合った旅程を組み旅を楽しむようにします。


自転車競技等を経験され、既にそれなりの走りができる方はその走りをして頂き、ここでは、自転車走行経験があまりない方、脚力があまりない方がどのようにすれば走破できるか、現実的な方策を少し紹介します。


事前に日本で鍛えておきたい場合、純粋に脚力だけだとホームトレーナー(ローラー)の類が非常に有効で効率よく鍛えられます。自転車旅行全体から見ると短期旅行でもいいので実際に旅を行い、自分の疲れや体調が想定範囲内かどうか、特にテント泊や峠越えの後に自分の状態がどうなるのか、見通しがつくようにしておくと実際の旅行では役に立ちます。幸いにも?日本は山がちなのでテント道具を持ち、山岳地帯をうろうろすると非常に有効な練習になると思います。
テント泊や峠越えは体力が試され、その後の体調把握が重要になる。
(撮影地 シコ峠標高4,079m)
実際の長期自転車旅行の場合、ほぼ連日の走行になり自然と足を酷使します。脚力があまりない方の場合、大抵、疲労が回復を上回りオーバーワークに陥りがちです。脚を鍛えて向上させたい場合は「休むのも練習のうち」と言われる通り、オーバーワークにならずいかに体を休ませるかになり、いかに休憩をとり走行距離を延ばすか、疲労で膝等の故障をどのように防ぐかが重要になります。この考え方は苦行的な自転車旅行を求めてる方とは違う方向性になります。


具体的には前にも紹介した折りたたみ椅子を持参し、適宜使用し休憩を取ることが非常に有効です。これがあるとないとでは、疲労の具合は全く違う様相になり、特に、休む場所がない無補給区間や負荷が強い峠越えの時に、自分のペースで休めると疲労の具合は大幅に違います。
折りたたみ椅子があると下地が砂地でも休憩をとりやすい。
(撮影地 ナミビア)
それと、ストレッチをやったことがない方であれば、ストレッチをできるようにしておき、休憩や就寝前には必ず行い疲れが溜まらないようにします。テント選びも、ストレッチができることが重要になるので、ストレッチができるスペースのあるテントを選定します。
テント選びはストレッチができる広さ高さがあるかが重要なポイント。
(撮影地 ジョージア)
膝に故障が起きないようにするには上記のストレッチに加え、立ちこぎを行わず、軽いギアで回すようにします。アップダウンがある道の登り返しでも、勢いに乗り重いギアで踏まず、シフトを下げて膝への負担を抑えます。この方法は特に年配者にとって膝を痛めない有効な予防策です。


疲れが溜まった時は休養日を入れるようにします。実際の泊まる場所には質的にばらつきがあり快不快があるのが現実です。きっちり日にちを決めて休むのではなく日程に余裕を持たせ、泊まった宿やテント場が快適であればそのまま延泊や翌日の午前の半日を休むようにすると快適な休養になります。日にちを決めて休むと、決めた日の宿やテント場が必ずしも快適でなく、せっかくの休みが休養にならない場合があるからです。
予想外に温泉バスタブがあり、延泊を決定した貸切状態のホステル
(撮影地 米国 Mundo Hot Spring )
実際の長期自転車旅行者の場合、人にもよりますが、ある程度まで運動体力があれば、それ以上は必須ではない能力で、運動体力より前回のブログの生活体力や次回のブログのアウトドア能力のほうが重要になってきます。もちろん、あればあるだけ有用な能力なので、普段から自然と自転車に乗れるように自転車環境を整えておき、楽しみながら鍛えるといいと思います。